アドセンス2

2014年1月28日火曜日

【感想/キネノート】『黒執事』 監督、脚本、プロデューサーを絞首刑に処すべき


(キネノートに書いた感想の転載です)

日本映画界に蔓延するダークナイトシンドロームが産んだ最悪のモンスターが黒執事だ。
ダークで無機質なビジュアルを目指そうとしているが、制作スタッフの圧倒的なセンスの無さが祟っているためにどのカットをとっても観客が恥じらいを感じる。2014年にもなって、悪いヤツらが港の倉庫で悪事を働いているというセンスは信じがたい。

ダークナイトの名シーンの一つがジョーカーを警察署で尋問するシーンがあるが、黒執事はこれも真似ている。しかも、最悪な形で。
そもそも、このシーンの発端は任意同行だったのに、ダークナイトを真似たいがあまり警察がいきなり水島ヒロに殴りかかる。恐ろしいアホさだ。

そして、最終決戦は工場。期待通りここも見たことのあるビジュアルのセットです。巨大な換気扇。謎の鉄の柱。
たしかに工場っぽいけどなんの工場なのかはさっぱりわからない漠然とした工場だ。ものすごくアホっぽい。

ていうか、シーンは転換しているのに大体コンクリートむき出しの安っぽい無機質感の中でじゃれあいのような闘いをしているので見た目の違いがない。

そして極めつけは、闘いの中で一般人を数十人ぶっ殺すしておきながら「人は欲に支配されて醜い」だの「それが人間なんだよ」だの抜かしやがる。何かメッセージ的なことを言ってるけど、こいつらの行動原理が終始わからなかったよ。

かなり多くの伏線を前半に散りばめて「おいおい回収できるのか」と思っていると、そのまま終幕に向かい、さも続編があるかのような匂いを醸しだしてエンディングへ。
それやっていいのは、続編の制作が決定している映画だけだからな!

観客と映画を舐めくさっている、監督と脚本とプロデューサーを今すぐ絞首刑に処した方がいい。マジで。
駄作というか、存在が不愉快。


優香とメイドさんが可愛かったから5

0 件のコメント:

コメントを投稿